8月21日(土)よる9時30分
再放送:8月28日(土)よる9時30分
- #35 日本刀をめぐる旅
- 今回のお題は「刀」。加藤所長が調査するのは桜井市にある「月山日本刀鍛錬道場」です。鎌倉時代から刀鍛冶として約800年、今は月山貞利・貞伸親子が、その伝統を守っています。江戸末期に山形・月山から大阪へ、そして戦後、よりよい環境を求めて奈良へと移りました。月山派最大の特徴は、刀身に表れる「綾杉肌」。その波打った模様は、玉鋼を熱し、大槌で打つ鍛錬の際に、何度も折り曲げることで出来たもの。時代劇に数多く出演し、居合抜きなども学んだ加藤所長は、日本刀の美しさに、美術品としてだけではなく、日本人が持つ精神性を感じ取ります。そしてさらに、初めて見る鍛錬、その迫力に圧倒されます。火と戦い、鋼を打つ、一瞬も気の抜けない作業。腕の火傷の跡は刀鍛冶としての“勲章”です。
特命リサーチャー妖怪書家・逢香は、奈良公園のなかにある「春日野窯」へ。
今年の新作かき氷で残暑をしのぎます。そして、月山の刀も研ぐ、日本刀の研師を訪ねます。時間をかけてひたすら研いでいく根気のいる作業…刀鍛冶が打った日本刀から美を引き出すその作業に、逢香感動!
鉄が作りだす芸術、日本刀をめぐる旅へ誘います。