25日(火)

北部
南部

26日(水)

北部
南部
  • ただいま放送中
  • 13:00
  • テレビショッピング
  • 次の番組
  • 13:30
  • ショップジャパン
奈良のニュース
奈良のシカ保護管理計画検討委 「鹿苑は原則一時収容」素案承認
2025.03.22 12:00

 国の天然記念物「奈良のシカ」の保護管理計画検討委員会が、21日開かれました。収容状況の問題が指摘されていた保護施設「鹿苑」のあり方計画について素案が承認されるとともに、可能なことから取り組みを始める方針が了承されました。


 「鹿苑」を巡っては、農業被害により捕獲されたシカの収容環境が過密で、飼育体制などの課題が指摘されていました。この問題を受け検討委員会は「鹿苑」のあり方について計画の検討を進め、21日の会合ではその素案が示されました。


 それによりますと「鹿苑」の設置目的は、国の天然記念物で野生動物でもある「奈良のシカ」の維持管理などとしています。運用は一時収容を原則とするとし、応急処置が必要な傷ついたシカや繁殖期のオスの角きり、妊娠しているメスのほか、農業被害防止のためやむをえず捕獲したシカも必要期間の後、解放するということです。


 また、一時収容の際は動物福祉の基準・原則に則った扱いを行うとし、管理などの方針には人とシカがいずれも感染する可能性がある感染症の拡散防止に努めることなども盛り込まれました。


 素案は承認され、今後、関係機関との調整が終わり次第、できることから始め、改善点があれば運用に反映していく方針が了承されました。

奈良のシカ保護管理計画検討委員会・村上 興正委員長

「実証実験的なことをやらないと物事は進まないと思います。そういう意味ではきょうを契機に実証実験をやるとゴーサインが出たと思います。」