公選法違反の罪 大阪高裁 維新・前川衆議院議員の控訴棄却
2023.07.19 18:15
- 2021年の衆議院選挙で公示前に選挙への協力を呼びかける文書などを有権者に送ったとして、公職選挙法違反の罪に問われた日本維新の会の前川清成衆議院議員の控訴審判決が19日開かれ、大阪高裁は1審判決を支持し控訴を棄却しました。
- 判決などによりますと、日本維新の会の衆議院議員前川清成被告60歳は、2021年の衆議院選挙で公示前に宛名書きなど選挙への協力を呼びかける文書などを、母校の関西大学の卒業生ら35カ所に送ったとされています。
- 送付先が支援者であれば事前運動にあたらず準備行為であるとして合法とされますが、ことし1月に開かれた奈良地裁の判決公判では「支援が期待できる集団とは言えず、事前運動にあたる」として罰金30万円の有罪判決を言い渡していました。
- 19日開かれた控訴審判決で、大阪高裁の長井秀典裁判長は「実質的な投票依頼であり、選挙運動にあたる」と指摘。1審・奈良地裁を支持し、前川被告の控訴を棄却しました。
- なお、判決が確定すれば前川被告は失職し、5年間公民権が停止されます。前川被告の代理人弁護士は上告については今後検討するとしています。