上村松園から三代続く作品にかける努力「勤勉努力-素描 下絵そして本画-」展
2024.04.19 18:36
- 美人画の巨匠として知られる上村松園とその子・松篁、孫の淳之さんの作品を集めた展覧会が開かれています。
- 明治から昭和にかけて活躍し、京都・奈良で制作を行った上村松園は、1948年に女性として初めて文化勲章を受章しました。細い部分まで描写された色鮮やかな着物、そして気高い品格を備えた女性の表情などが目を惹く松園の作品が完成するまでには、日課としていたたくさんのスケッチがあり、紙を重ねて貼り、何度も書き直した下絵があります。展示では、そんな試行錯誤を重ねた制作過程を知ることができます。また、そうした勤勉な母の姿を見て作品に対する努力を受け継いだ息子・松篁、孫・淳之さんの作品も展示されています。親・息子そして孫と、三代続いた美の系譜を辿るこの展覧会は5月6日まで開かれています。