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奈良のニュース
平群町メガソーラーの建設めぐり 許可取り消しなど求める住民団体の請求を棄却
2025.03.25 18:39

 平群町の山林で建設が計画されているメガソーラーをめぐり住民団体が建設許可の取り消しなどを求めた裁判で、奈良地裁は25日、住民団体の請求を棄却しました。


 平群町櫟原などの山林ではおよそ48ヘクタールあまりの土地に大規模太陽光発電所=メガソーラーの建設が予定されています。建設をめぐっては、2021年3月、住民団体が業者側の申請に不備があるとして、工事の差し止めを求める裁判を起こし、県は工事の停止を指示。


その後、業者側が計画の不備を正す変更申請を提出し県は2023年2月に開発を許可していました。これに対し住民団体は、50年に一度の大雨が降った場合、県が許可を出した調整池の容量では溢れてしまい、住宅地に大量の水が流出する可能性が高いなどとして、県に対し許可の取り消しを求め提訴していました。


25日の判決で、奈良地裁は、調整池の容量が審査基準に適合するとした県の判断は、行政の裁量権の範囲の逸脱があるとは認められないとしました。そして業者に開発を許可したことに違法性があるとは認められないとして住民団体の請求を棄却しました。また、業者に対して工事の差し止めを求めた訴えについても請求を棄却しました。判決について住民団体らが会見を開き、控訴する方針を示しました。

平群のメガソーラーを考える会 代表世話人 須藤啓二さん

「結果的にはですね、本当に何を考えてとるんや裁判官というのが正直な気持ちです。平群町の皆さんの命を守るために私はこれからも徹底的に戦いたいと思います。」


なお県は、「判決文が届いていないため、コメントできない」としています。