知事定例会見 児童虐待の情報 県と県警が全件共有へ
2025.03.13 18:32
- 山下知事は13日の記者会見で、県のこども家庭相談センターで認知された児童虐待の情報を、4月からすべて県警と共有することを明らかにしました。

- これは、2023年に橿原市で当時4歳の女の子が虐待され、死亡した事件を受け、再発防止のための新たな取り組みとして行うものです。これまでは、子どもに虐待による傷がみられたり、保護者のネグレクトが疑われたりした場合などのうち、子ども家庭相談センターが必要と判断した事案について、県警と電話などで情報共有してきました。
- 4月からは、対象をすべての虐待事案に広げ、奈良スーパーアプリを通じて、把握している情報を共有しあい、日常の見守り活動などに役立てるとしています。
- 虐待情報の全件共有は、近畿では2例目で、県では、虐待を見逃すことがないようにと、期待を込めています。
- 山下知事
- 「(橿原の虐待事案では)警察との情報共有が十分にできていなかったことは、反省の一点ですし、職員のスキルや意識・知識の向上に向けた取り組みは、これからも引き続きやっていかなければいけないと思います」

- 会見ではこのほか、埼玉県での大規模な道路陥没を受けた、下水道管の緊急点検の結果も公表されました。それによりますと、地中での空洞の疑いがあった39カ所のうち、対策を取った2カ所以外では、比較的小規模な空洞が、34カ所でみられたものの、いずれも地表の近くで、下水道が原因ではないとみられるということです。県では、このうち6カ所を改修し、残る28カ所については経過観察中としました。
