平城宮いざない館 約70年ぶりに復活した「マルト醤油」を知る
2024.09.15 19:23
- 奈良最古の醤油蔵でおよそ70年ぶりの復活を遂げた、天然醸造の醤油を知る講座が奈良市の平城宮いざない館で開かれました。
- 平城宮いざない館では、2024年4月から奈良の特産品や観光情報などを直接、全国に販売し伝える取り組み「奈良のトビラ」の常設店を開いています。今回は「奈良のトビラ」の中から、奈良最古の醤油蔵でおよそ70年ぶりに復活を遂げた田原本町の「マルト醤油」について、18代目当主である木村浩幸さんによる講座が開かれました。
- マルト醤油は、元禄2年1689年に創業した老舗で、品質の高さで知られたものの戦後の食糧難で閉業に。しかし、木村さんが2020年に醤油を復活させました。木村さんは講座で、当時の醤油作りには地域の生業として地域住民が携わっていたことや、蔵に醤油の菌が生き続けていたことが醤油の復活に繋がったことなどについて説明しました。このほか、「奈良のトビラ」で取り扱っている県内の特産品の味見会が行われ、訪れた人はマルト醤油をはじめとした味噌やポン酢などの奈良のいいものを味わっていました。