小規模・零細企業の息切れに注意 7月の県内企業倒産件数は7件
2023.08.15 19:05
- 2023年7月の県内の企業倒産件数は7件でした。人材や資材の調達などに対応できない小規模や零細企業の倒産が表面化する流れにあるとしています。
- 民間の信用調査会社、東京商工リサーチ奈良支店によりますと、7月に負債額1000万円以上で倒産した企業は7件で、負債総額は5億2100万円でした。負債総額は前の年の同じ月に比べて約1億円増加していますが、倒産件数は13カ月連続で1桁台となっています。産業別でみるとサービス業他が6件、製造業が1件でした。また、7件のうち5件が販売不振を倒産の理由にあげています。東京商工リサーチ奈良支店は「コロナ禍はほぼ解消し、個人消費は概ね堅調に推移しているが、新型コロナ対策のいわゆるゼロゼロ融資が返済開始を迎えるほか、人材や設備、資金の調達に対応できない企業を中心に倒産が増加傾向にある。奈良県では、息切れを起こした小規模や零細企業の倒産が表面化する流れにある」としています。