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地震が起きたら…通電火災に注意!「感震ブレーカー」を知っていますか?
2025.01.20 18:15
ことしで発生から30年の阪神・淡路大震災では、電気が復旧した際に出火する「通電火災」が相次ぎました。火災を未然に防ぐ「感震ブレーカー」について取材しました。
これは神戸市消防局が制作した実験動画です。「通電火災」とは地震で停電していた電気が復旧した際に、電気ストーブなどの電源が入り、可燃物と接触して火災が発生することです。
阪神・淡路大震災の本震による火災285件のうち原因が特定されたものは139件。このうち約6割が「電気関係」の火災だったといい、「通電火災」のリスクが広く知られるようになりました。また東日本大震災でも「電気関係」の火災は半数以上を占めています。
そんな中「通電火災」の防止に効果的とされているのは、震度5強以上の強い揺れを感知して自動的にブレーカーを落とす「感震ブレーカー」。感震ブレーカーには、分電盤に内蔵されたタイプのほかに、後付けできるものがあります。コンセントに差し込み揺れを感じると自動でブレーカーを落とすタイプ、揺れによるばねの作動やおもりの落下を利用してブレーカーを落とす簡易タイプがあります。
県広域消防組合が感震ブレーカーの認知度と設置状況を独自で調査したところ、2021年は9.3%だった設置率が、相次ぐ自然災害を受け関心が高まり、2024年は21.9%に上昇したといいます。県内でも一部の自治体で設置の助成を行っていて、消防では設置の推進を呼びかけています。
奈良県広域消防組合消防本部・予防課 西出龍一さん
「電気は目に見えないです。阪神・淡路大震災や東日本大震災を考えてみても、大切な命、財産を守っていただくためにも、電気火災を防いでいただくための器具として是非つけていただきたいと考えています」
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