平城宮跡資料館 特別展「女帝のいのり」開催中
2023.11.08 19:18
- 奈良時代の女帝、称徳天皇によって造営された西大寺と西隆寺に迫る特別展が開かれています。
- 称徳天皇は聖武天皇の娘にあたり、父親と同じく仏教を深く信仰したとされます。江戸時代に描かれた、西大寺の絵図です。東大寺と対をなす西の大寺として称徳天皇が発願し、かつては大伽藍を誇りました。東側には同じく称徳天皇によって造営された西隆寺があったとされます。ふたつの寺の遺構から出土した文字瓦。西大寺を表す「大」の文字と、寺の修理を担当した役所を示す「理」の文字。
- 共通する文字も見られ、ふたつの寺の関係性がうかがえます。こちらは西大寺の旧境内から発掘されたイスラム陶器です。8世紀後半にペルシア湾などを通ってもたらされたとされ、国際性豊かな奈良時代のあり様を伝えています。この特別展は、奈良市の平城宮跡資料館で2024年2月12日まで開催されています。