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奈良のニュース
明日香村教委と関西大学 甘樫丘遺跡群の調査成果を発表
2023.05.26 19:05

 明日香村と関西大学は甘樫丘で昨年度行っていた発掘調査で、飛鳥時代後半の大規模な造成による建物跡などが見つかったことを明らかにしました。


 発掘調査は、2022年の10月から甘樫丘の東側のエリアで行われ、谷を埋め立てた大規模な造成の跡が確認されました。造成した土地の上には東西に並ぶ石の列や、建物の跡などが見つかりました。


 石の列は南側と北側の2カ所あり、北側は15メートル以上続いていて、何らかの区画を示すものとみられます。また、建物の柱の跡は格子状に12基配置されていて、建物は、南北に5メートルあまり、東西は4メートル以上の高床式の倉庫の可能性があるといいます。また、柱が抜き取られた跡からは7世紀後半の須恵器が見つかりました。甘樫丘は、古代の豪族・蘇我氏の本拠地だったとされることから、明日香村教育委員会などでは、645年の乙巳の変で蘇我氏が滅んだあと、天皇中心の国づくりが進むなかで、一帯に公の施設が造成されたことが伺えるとしています。

 

明日香村教育委員会文化財課 長谷川透さん

「資料に出てこない甘樫丘の解明に向けて(今後も)調査していきたいですし、ここを本拠地としていた蘇我氏の飛鳥時代前半の遺跡の様相も解明したいです。」

 なお、現場はすでに埋め戻されており、現地説明会などの予定はないということです。