刑務所の建築工事めぐる詐欺など 会社役員の男に懲役5年 罰金200万円の判決
2025.03.21 18:39
- 刑務所の建築工事の一般競争入札で、詐欺などの罪に問われた会社役員の男の裁判が21日開かれ、奈良地裁は男に懲役5年、罰金200万円の判決を言い渡しました。

- 判決を受けたのは、大和高田市の会社役員・中登成光被告(60)です。判決によりますと中登被告は、法務省が公告をした大阪医療刑務所の工事監理業務の一般競争入札で、入札の条件を満たしているように装うため書類を偽造したほか、落札後に一級建築士になりすまして業務委託料あわせて約6367万円をだましとったとして、有印公文書偽造や詐欺などの罪に問われていました。

- 21日の判決で奈良地裁の澤田正彦裁判長は「参加資格を偽って入札に参加することによって競争入札制度を歪めた。被害額も高額で結果は重大」と指摘。また「3年間で6件、同様の犯行に及んでいて常習性が顕著である」として中登被告に懲役5年と罰金200万円、被告が代表を務める会社に対し罰金50万円の判決を言い渡しました。
