大和文華館「染織品と松浦屏風」展
2023.04.25 18:37
- 古くから人々の生活を豊かに彩ってきた織物や染物と、それを描いた風俗画などを集めた展覧会が奈良市の大和文華館で開かれています。

- この展覧会では、世界各地と関わりながら発展してきた日本の染織の技術や流行の変遷を、布製品や絵画など約40点でたどることができます。これは飛鳥・奈良時代の織物をまとめた「上代裂帖」。

- 大きな影響を受けたとされる中国・唐の時代の織物とともに、当時の日本の織物を本格的に集めた資料として大変貴重なものです。その後、中世から近世にはインドの更紗などが輸入され、茶の湯の世界で珍重されました。会場には、初出展の更紗の敷物なども展示されています。桃山から江戸時代になると、経済の発展とともに染織などの技術も高度なものになり、国宝「婦女遊楽図屏風」には鮮やかな色や繊細な柄の衣装を見ることができます。多彩な染織品を集めたこの展覧会は、5月14日まで開かれています。
