平城京左京三条一坊 整然と並ぶ奈良時代の建物跡などみつかる
2024.01.25 18:15
- 平城京朱雀門の東南およそ200メートルの場所で行われた発掘調査で、整然と並んだ奈良時代の建物跡などがみつかりました。
- この場所では、平城宮跡歴史公園の整備の一環として2023年の10月から発掘調査が行われてきました。東西45メートル、南北25メートルの調査地からは、新たに6つの掘立柱建物や、区画を仕切るための塀があったことを示す柱の跡などがみつかりました。建物は出土した土器などから奈良時代のものとみられます。広さはそれぞれ20平方メートル前後とやや小ぶりですが、南側の柱が東西方向に整然と並んでいます。調査にあたった奈良文化財研究所は、倉庫や作業場として使った建物とみられ、一体的に運用した可能性があるとしています。
- また、隣接する「坪」と呼ばれる区画には、役人を養成する大学寮があったともいわれており、それらに関連する施設の可能性も含めてさらに調査を進めるとしています。なお、1月27日には現地説明会が行われます。