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奈良のニュース
下北山村 土砂崩れ 想定より土砂多く 捜索難航
2023.12.27 18:50

 下北山村の国道169号の土砂崩れは、道路上に大量の土砂が堆積しており、県と消防では土砂を取り除きながら28日の朝にも捜索を再開したいとしています。


松谷記者

「下北山村の土砂崩れの現場付近です。先ほど午後4時ごろに県と消防は、報道陣の取材に対し、斜面の上部にある岩や土の塊はほぼ除去できたと発表しました。ただ道路上には大量の土砂が堆積しており土砂を取り除きながらあすの朝にも捜索を再開したいとしています」

23日夜に下北山村・上池原の国道169号で発生した土砂崩れ。

道路をふさぐ大量の土砂の下には和歌山県に住む70代の男性が乗ったとみられる車が残されており、26日車両の一部が発見されていました。

ただ、崩れた斜面の上の方には大きな岩の塊などがあり、捜索活動の妨げとなっていました。


県は27日も朝から、遠隔操作できる重機を設置し、夕方までに岩や土の塊を除去しました。

ただ、道路の上には大量の土砂が残されているうえ、崩れやすい危険な状態が続いているといいます。


県と消防は、作業の安全を確保しながら慎重に土砂を取り除く作業を進め、28日の朝には捜索活動を再開したいとしています。

吉野消防署 堀宏道署長

「27日の事情を見ておりますと、やはりかなり危険な現場であるというのを再確認しております。専門家の見立てがいかに正しいかというのが再認識させていただきました。危険な現場であることは変わりありません。」


なお、夜間の作業は安全が確保できないとし、28日午前7時30分に作業を再開するとしています。