奈良市火葬場の用地取得めぐり 和解の無効訴え住民が最終弁論
2025.01.23 19:18
- 奈良市の火葬場の用地取得をめぐる損害賠償請求訴訟をめぐり、市が市長らと和解したことは違法だとして住民団体が起こした裁判で、23日住民側は改めて和解の無効を訴えました。
- 奈良市の火葬場建設を巡っては、市が評価額を超える価格で土地を購入したのが不当だとして、住民団体が訴訟を起こし、仲川市長と元地権者に1億1600万円の支払いを求めるよう市に命じる判決が確定しました。
- しかし、期限までに支払いがなかったため市が市長らを訴える訴訟を起こし、この中で市長らが3000万円ずつを支払い、残りは市が債権放棄するとした和解が成立。これに反発する住民団体が、和解は無効であり市が債権放棄した金額など約8700万円の支払いを、市長らに求める訴えを起こしたものです。
- 23日は、裁判の最終弁論が行われ、住民団体の代表が「裁判所が、一度出た確定判決を否定することが許されるのであれば、何のための司法かと強い憤りを感じる」と意見を述べました。なお裁判は23日で結審し、判決は5月22日に言い渡されます。
- 住民団体の代表 厚井弘志さん
- 「素直に我々の気持ちを受け止めてもらって、良い判決をしていただけたら」