キトラ古墳壁画発見から40年 企画展「飛鳥のモティーフ~葬りのカタチ~」
2023.11.17 18:30
- 明日香村にあるキトラ古墳の壁画発見から2023年で40年を迎えました。これを記念した企画展が平城宮いざない館で開かれています。
- 1983年11月7日、ファイバースコープによる調査でキトラ古墳の石室から四方を司る神のうち「玄武」が発見されました。企画展ではキトラ古墳が造られた飛鳥時代の墳墓から出土した遺物や写真、絵画などおよそ350点が展示されています。
- このうち明日香村出身の日本画家、烏頭尾精さんはキトラ古墳の壁画に使われたとみられる顔料などを使って四神の絵を制作。展示では、下絵から作品が完成するまでの工程が紹介されていて朱雀の美しさを朱色の濃淡で表現するなど当時の制作過程の一部をうかがい知ることができます。
- ほかにも過去の調査で石室の内部を確認するために使用された掘削用ドリルなども展示されています。当時の個性豊かな埋葬方法に迫るこの企画展は12月10日まで開かれています。