「法隆寺の伝統行事に」 地元が菜種油と灯芯を奉納
2023.09.29 18:30
- 世界文化遺産の法隆寺で、伝統行事のあかりに使われる菜種油と灯芯を、地元の人たちが奉納しました。
- 聖徳太子をまつる境内の聖霊院では、斑鳩町と安堵町から関係者が集まり、灯明に使われる菜種油と、あかりを点す灯芯をそれぞれ奉納しました。法隆寺では、奈良時代から続く正月の伝統行事・修正会などで、灯明に使われる良質の油が手に入りにくくなっているといい、その話を聞いた地元のメンバーらが、斑鳩町内の遊休農地で栽培された菜の花から採れた食用の菜種油と、安堵町の伝統産業のい草を使った灯芯をセットにして毎年、この時期に奉納しています。
- 今回はボトル20本の油とおよそ500本の灯芯が納められ、法隆寺の古谷正覚住職は「寺の伝統行事が今後も続けられる」と、感謝の言葉を述べました。