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県内4カ所目の踏切内点字ブロック 目の不自由な人らが現地体験
2023.06.06 18:39
橿原市の近鉄八木西口駅に、県内4カ所目となる踏切内の点字ブロックが設置され、国土交通省近畿地方整備局などは6日、現地体験会を開きました。
2022年4月、近鉄郡山駅近くの踏切で目の不自由な女性が踏切内で特急列車と接触し、亡くなる事故がありました。この事故を受けて、国土交通省は去年6月、踏切に点字ブロックを設置するよう道路のバリアフリーに関するガイドラインを改定。奈良県内ではことし5月までに大和郡山市、香芝市、橿原市のあわせて4カ所の踏切で、踏切内と遮断機の手前に点字ブロックが設けられました。6日、橿原市の近鉄八木西口駅では、5月に設置された踏切内の点字ブロックを体験する催しが開かれ、目の不自由な人などが白杖や足の裏で確かめながら踏切を渡りました。今回設置されたブロックの形は、当事者の意見を参考にしたもので、点状の突起のほかに、歩く方向がわかるように線状の突起も付いています。12人が体験した後、近畿地方整備局の職員などがアンケートをとりました。
体験した人は―
「(ブロックの)ぷつぷつも真ん中があまり出っ張っているようではなかった。「もうちょっと(突起が)高いほうがいいですね」と言いました。(点字ブロックを)つけてもらって、一人で歩く場合も良いかなと思います。」
ブロックの形はガイドラインで示されておらず、県視覚障害者福祉協会の辰巳壽啓会長は「この形が『奈良県モデル』として全国に広がることを期待する」と話しました。
国土交通省 近畿地方整備局・木村信雄さん
「踏切対策はなかなか道路管理者だけではできませんので、鉄道事業者と一体になって改善できればと思っています。まだ一つ一つではありますが、それがひとつでも安全に事故がないように繋がればと期待しています。」
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