産業用ロボットハンドに期待 AI活用のセンサーで細やかな動き実現
2023.05.16 18:37
- ロボットのセンサーを開発する企業が奈良市内の開発拠点で16日、人のような繊細な動きをロボットで可能にする新しい技術を公開しました。
- 株式会社Thinkerが開発したのは、人間の手や腕のような動きをする産業用のロボットハンドに装着するセンサーです。このセンサーは、基板から赤外線を出しその反射を測定。AIが対象物までの距離や角度などを認識し、細やかな動きで対象物をつかむことができます。
- 従来のセンサーでは、ペットボトルなど透明なものは認識が難しく、また野菜のように形が不揃いなものや柔らかいものを扱う場合、力加減ができず対象物を傷つけることもあったといいます。
- また、このセンサーを活用することで、対象物の隙間に滑り込むようなつまむ動作など、人間のような動きも可能となり、開発したThinkerでは細かな作業が必要な物流の仕分けや、物の組み立てなどでの活用を期待しています。
- 株式会社Thinker 代表取締役 藤本弘道さんは
- 「距離と傾きを測れると、それによって物の位置ですねであったりとか、形状というのが見れるようになってきます。共同ロボットという、人と一緒に働くことを前提にしたロボットにも、導入がすすんでいくというふうに思っています。」と話しました。