20日(金)

北部
南部

21日(土)

北部
南部
  • ただいま放送中
  • 01:10
  • 買いたい新書
  • 次の番組
  • 01:40
  • アップグレードゴルフ
奈良のニュース
「シカ虐待」通報うけ 奈良市が保護施設「鹿苑」に立ち入り調査
2023.10.03 18:30

 シカの保護施設「鹿苑」で保護されているシカに、十分なエサが与えられていないなどとして奈良の鹿愛護会の獣医師が県と市に通報書を出したことを受けて、奈良市は3日、鹿苑に立ち入り調査を行いました。


 奈良市保健所は3日午後、保健所の獣医師を含む職員4人で鹿苑内の立ち入り調査を行いました。


 奈良公園の「鹿苑」は国の天然記念物「奈良のシカ」を保護する施設で、県が設置し、奈良の鹿愛護会に運営を委託しています。「鹿苑」内には農作物や人に危害を与えたシカを収容する「特別柵」と呼ばれる場所があり、およそ240頭が保護されているといいます。県と市に通報書を提出した奈良の鹿愛護会の獣医師は、「特別柵」に収容されたオスのシカに限って死亡時の平均推定年齢が若く、平均体重も軽い傾向があり「エサの量や質が不十分で動物虐待にあたる」と主張しています。


 これに対し奈良の鹿愛護会は、雄ジカは群れで行動する習性がなく、「特別柵」に収容された場合柵内の環境になじめず死亡するケースがあるとして、動物虐待ではないと反論しています。調査は通報書を提出した獣医師の案内で、特別柵に収容された雄と雌それぞれの柵で行われました。そしてシカの体つきや毛並み、エサの量、柵内の環境などを約2時間半かけて確認しました。

奈良市保健衛生課 稲葉好之課長

「エサの量とかを確認している以上、ネグレクト(虐待)にはなっていないと思います。その辺は私よりも専門家の意見を確認させてもらいたいと思います。引き続きこの調査をさせていただきますので、メド的には今月中になんらかの判断とかを公表させてもらえたらと思っています。」