法人企業景気予測調査結果 全産業で２期連続「下降」超
2025.03.14 18:17
- 奈良財務事務所が発表した県内企業の景況感を示す最新の指数は、全産業で「下降」と答えた企業が２期連続で上回ったことがわかりました。
- 景況判断は「上昇」と答えた企業の割合から「下降」と答えた企業の割合を差し引いた指数で全体の景気を表します。
- 今回は、２０２５年１月から３月までの景気について県内企業９８社から回答を得ました。それによりますと全産業では「下降」と答えた企業が２期連続で上回り、マイナス１４・３ポイントとなりました。産業別にみると「製造業」では、原材料費の高騰や人件費など、コスト上昇に見合う価格転嫁ができていないなどとして７期連続で「下降」が上回りました。
- また「非製造業」では、金利上昇に伴って不動産購入者の購買意欲が減っていることなどから、４期ぶりにマイナスに転じました。
- 奈良財務事務所によりますと「価格改定に伴う売り上げ増加を期待する声が聞かれることから今後は上昇が上回る見通し」だといい、「海外景気の動向と価格転嫁の状況などについて引き続き企業の動向を注視していく」としています。
