岸田総理襲撃事件で奈良市長 安倍元総理の事件の教訓が生かされていない
2023.04.20 18:40
- 4月15日、和歌山市に選挙の応援に訪れていた岸田総理に爆発物が投げつけられた事件を受け、奈良市の仲川市長は2022年の安倍元総理銃撃事件の教訓が、生かされていないことは重大な問題だと述べました。
- 仲川市長は
- 「実際に手荷物検査すらせずに、不特定多数の方が集まるところに(現職の総理が)かなり近い距離で近づくというのは、基本的にはあり得ないことだと思っています。そういった意味では、今回教訓が生かされていないということは、重大な問題だというふうに考えております。」と話しました。
- 20日の記者会見で仲川市長はこのように述べ、2022年7月8日に奈良市内で起きた安倍元総理の事件のわずか9ヶ月後に同様の事件が発生したことに対し、強い懸念を示しました。
- そして仲川市長は2022年の事件後、危険を察知できるよう要人は街宣車の上に乗るといった対応が検討されたはずだが、こうした教訓を生かし、速やかに対応すべきだったと指摘しました。一方で仲川市長は、地方の首長と違って総理や大臣は、日常的に住民と触れあわないとできない仕事ではない。
- 選挙の時に住民と触れ合うことは、戦いを有利にするためには必要かもしれないが、行政職務を全うすることとは、一線を画すのではないかと述べ、いわゆる選挙パフォーマンスのあり方にも疑問を示しました。