大規模災害時の対応強化へ 近畿管区広域緊急援助隊合同訓練
2025.02.06 18:29
- 大規模災害が発生した際の現場での対応能力と、関係機関の連携強化をめざした大規模な訓練が、6日から五條市内で行われています。
- 訓練は、前線の停滞による大雨で山間部の地盤が緩むなか、県南西部を震源とするマグニチュード7・3の地震が発生して、五條市では震度7を観測。市街地では多くの家屋が倒壊して道路が寸断され、山間部では土砂崩れなどの甚大な被害が発生したことを想定して行われました。
- 訓練には、近畿各府県の警察からなる広域緊急援助隊をはじめ、奈良県広域消防組合や陸上自衛隊、医療・通信関係などあわせて約400人が参加しました。
- 2024年に起きた能登半島地震では、山間部に車両が入れず集落が孤立したり、限られた機材での活動を余儀なくされるなどしました。こうした課題を踏まえ、訓練ではヘリコプターを使って活動する部隊を輸送したり、救助を求める人を吊り上げて助ける作業が行われました。また、人の手によって現場に機材が運び込まれるなど、実態に即した動きも取り入れたといいます。
- 奈良県警警備課 荒木健人次席
- 「今回の訓練で得た注意点等を、今後の活動に活かしていきたいと考えています」
- 大規模災害時に直面しうるさまざまな局面への訓練を通じ、参加者は対応の仕方などを再確認していました。訓練は7日も行われる予定です。