山上被告の公判前整理手続き取り消し 不審物届いた影響で
2023.06.12 18:55
- 12日奈良地裁では、安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪で起訴された山上徹也被告の「公判前整理手続き」が開かれる予定でしたが、裁判所に危険物の可能性がある不審物が届いたことから急きょとりやめとなりました。
- きょう(12日)正午すぎ、奈良地裁の玄関には建物から出るよう指示された職員や来庁者などであふれ、あたりは一時、騒然としました。奈良地裁ではきょう午後3時から、去年7月の安倍元総理銃撃事件で殺人や銃刀法違反などの罪で起訴された山上徹也被告の裁判の争点を明確にする「公判前整理手続き」が開かれる予定でした。
- しかし、きょう午前11時15分頃、奈良地裁に不審物が届いたことから警察は危険物の可能性があるとして建物から退避するよう指示し、約2時間にわたり対応にあたりました。この影響で奈良地裁は山上被告の公判前整理手続を取りやめました。

- 警察によりますと不審物はガムテープで梱包された段ボール箱で、地裁の職員が金属探知機をかけたところ金属の反応があったということです。捜査上の理由から外見の特徴や中身については明らかにしていませんが縦33センチ、横28センチ、高さ26センチほどの大きさだということです。奈良県警の爆発物処理班は奈良地裁東側のシャッターのなかで、爆発の危険性があるかを確認した後回収し、奈良市内の別の場所に運びました。
- 元総理が銃撃され死亡するという国民的な関心を集める事件の裁判の手続きに備え、奈良地裁はきょう、ゲート式の金属探知機を設置し来庁者に手荷物検査をするなど異例の対応をとっていましたが、不審物による公判前手続きの中止という前代未聞の事態となりました。
- 警察は威力業務妨害などの疑いも視野に捜査を進めています。
- なお地裁によりますと中止となった公判前整理手続きの次回の日程は不明といいます。初公判は来年以降になる見込みですが、山上被告の弁護士は「予定された期日を開くことができなかったことは弁護団としても遺憾である」とコメントしていて、今回の騒動が今後の裁判に影響を与えないか、懸念が広がります。
