春日荷茶屋 おん祭に合わせた限定メニュー「のっぺい」
2024.12.16 18:38
- 春日若宮おん祭に合わせて、伝統的な郷土料理「のっぺい」が、春日荷茶屋の限定メニューとして登場しています。
- こちらが「のっぺい」。里芋や大根、人参などの根菜を薄味でじっくり炊き上げた郷土料理です。奈良の１年を締めくくる春日若宮おん祭の期間中に古くから食べられていたもので、里芋が煮崩れて自然にとろみがつくのが特徴です。
- 祭りのために集まった人たちに、宿所でふるまわれたこの料理は、のちに各地へ広まったといわれています。春日大社の境内にある春日荷茶屋では、こうした奈良の食文化を人々に伝えようと、１６日と１７日の２日間、「のっぺい」を限定メニューとして販売しています。
- 春日荷茶屋・主任 石田敦子さん
- 「昭和４０年ごろまでは、おん祭のごちそうとして食べられていたとお伺いしています。ただ、最近はそういう伝統が薄れてきましたので、それをなんとか次の世代の方にもつなげていけたらと思い、この期間、２日間限定ですけれども当店でお出ししております。」
- 心も体もじんわりと温まる奈良の郷土料理「のっぺい」。訪れた人はじっくり噛みしめながら素朴な味わいを楽しんでいました。
