奈良労働局 県内150の事業所で違法な時間外労働を確認
2023.08.24 18:20
- 奈良労働局が2022年度に行った県内の事業所に対する監督指導で、違法な時間外労働が確認された事業所の数が150にのぼることがわかりました。
- 監督指導は、2022年度の1年間に、長時間労働が疑われる県内317の事業所を対象に行われました。規模別では、従業員30人未満の小規模な事業所の割合が77%にのぼり、人手不足の深刻さが読み取れます。そして、全体の47.3%にあたる150の事業所で、時間外や休日の労働時間が、1カ月あたり80時間を超える違法な時間外労働が確認されたといいます。また、賃金不払い残業=いわゆるサービス残業を行っていた事業所が31、過労死が懸念される過重労働が確認されながら、医師による指導などを行っていなかった事業所が58で、これらの事業所には是正勧告を行ったということです。働き方改革が叫ばれるなか、長時間労働を常態化させている事業所はなくなっておらず、奈良労働局では引き続き、監督や指導を強化することにしています。