企画展 版木と版画
2023.06.19 18:30
- 奈良市にある奈良大学博物館では、板木とそれを用いて制作された版本をセットで展示する企画展が、開かれています。
- 奈良大学博物館では、約5,000点にのぼる板木を所蔵していて江戸時代から近代まで日本の出版の歴史を伝える貴重な資料となっています。会場には、京都の古書店・藤井文政堂より寄贈された江戸時代の5つの作品の板木とそれを用いて印刷された版本がセットで展示されています。中でも日本で初めてとなる総合園芸書である「花壇綱目」は、3つの種類が展示されており1つの作品に複数の板木が用いられていたなど江戸時代の出版の状況を知ることができる貴重な資料です。また、浮世絵師・西川祐信の作で四季折々の京都の暮らしを描いた作品や伊呂波歌を扱った教訓本などいずれも初めて公開されています。
- この企画展は、7月28日まで開かれています。