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奈良のニュース
7世紀後半 天武・持統天皇時代のものか 飛鳥宮最大の大型掘立柱建築を確認
2024.11.27 18:56

 橿原考古学研究所は国の史跡「飛鳥宮跡」で7世紀後半の天武天皇、持統天皇の飛鳥浄御原宮時代のものとみられる飛鳥宮最大の大型掘立柱の建物を確認したと発表しました。


 橿原考古学研究所は1960年から継続的に飛鳥宮跡の発掘調査を進めています。今回調査したのは内郭の北の塀から北へおよそ40メートルの場所です。建物の東側と南側から柱の抜き取り穴が14基確認され、2009年の調査で確認されたものも含めて建物の規模が確定しました。ひさしを含めて東西およそ35メートル、南北およそ15メートルとなっており、これまで最大とされていた大極殿としての機能が想定されるエビノコ郭の建物よりも東西の長さが6メートルほど長いことから、飛鳥宮最大の建物となるといいます。また、建物の中心部の東西の柱の間の距離は一番外側がほかの部分より長くこの構造は平城宮の内裏でも確認されていることから、その先駆けとなった可能性があるということです。

 橿原考古学研究所 指導研究員 東影悠さん

「特殊な構造は平城宮の(天皇が生活する)内裏の中心の建物と類似していますので、平城宮につながる内裏のさきがけとなるものが飛鳥宮で見つかった、中心からは少し外れますけれども非常に大規模な最大級の建物ということで、天皇が生活していた空間になる可能性は高いと思います」


 現地説明会は11月30日と12月1日に開かれます。