「情報収集部隊」が訓練 奈良市消防団でドローン活用
2023.05.30 18:25
- ドローンを活用し、上空からいち早く火災などの状況を確認する「情報収集部隊」が、奈良市消防団に創設され、本格的な訓練が始まっています。
- 奈良市消防団ではこれまで災害時に目視で状況を確認していましたが、より効果的な情報収集を目指し、新たな取り組みとしてドローンを活用した情報収集部隊を創設し、今年４月に運用を始めました。隊員は、ドローンの民間の操縦資格を取得しており、技術向上のための訓練が行われています。２８日の訓練では、急に風が吹いた場合の対応や距離感を確認し、カメラで撮影した映像を確かめあっていました。
- 奈良市消防団 団長・中室貞治さん
- 「火災等の時に状況把握をするのに消防団員が安全に情報を収集できるように人が入っていけないところをまず最初にドローンで確認していくと。」
- 情報収集部隊には現在１２人が所属しており、市街地と山間部の２カ所にドローンをそれぞれ１機、配置しています。ドローンの導入により、春日山原始林など立ち入り困難な場所での火災や梅雨を迎えて土砂災害での崩落箇所の確認、河川氾濫などの詳しい被害状況を知ることができます。すでに、実際の火災現場でも、原因の調査などに活用されており、今後も、ドローンを使った災害の早期収束を目指すということです。
