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奈良のニュース
興福寺北円堂 国宝・弥勒如来坐像修理へ
2024.06.19 19:11

 奈良市の興福寺で北円堂にある国宝・弥勒如来坐像が修理のため19日、寺から運び出されました。


 北円堂は境内に残る伽藍の建物の中では最も古いもののひとつです。本尊の弥勒如来坐像は高さおよそ1・4mの寄木造りで、鎌倉時代に運慶が率いる仏師らによって作られました。塗られた漆がはげ落ちるなど像の背面の傷みが激しいため、修理が行われることになりました。像の修理は1983年以来です。


19日午前美術院の職員7人により搬出の作業が行われました。光背をはずした後、台座から慎重に降ろしていきます。化学変化の起きにくい紙を全身に巻き綿の布団と白い布で丁寧に梱包されたあと運び出されました。修理は奈良国立博物館の文化財保存修理所にある美術院修理工房で行われます。光背と台座の修理も同時に行われ来年3月に寺に戻る予定です。


興福寺 境内管理室次長 多川文彦さん

「我々は文化財というものを長く将来に向かって守っていくという使命のもとでいますので、今回の修理で次の50年100年後まで受け継がれていくような文化財として戻ってきてくれることを願っています。」