児童虐待の相談件数 大幅増加
2024.10.22 18:37
- 子どもが虐待を受けたとして県や市町村が相談を受けて対応した件数は2023年度大幅に増加したことがわかりました。
- 県の発表によりますと昨年度、児童虐待として、県内の児童相談所が対応した件数は、過去最多の1993件、県内市町村が対応した件数は過去3番目に多い3048件でした。類型別で最も多かったのが、「心理的虐待」で県、市町村ともに半数近くを占めています。また虐待を行う人で最も多いのは県、市町村ともに実の母親、次いで実の父親となっており、合わせると、実の親が9割以上にのぼっています。県では、対応件数が増えた要因として去年は5月に新型コロナによる行動制限が解除され、虐待が外部から見えやすくなったこととともに6月には橿原市で虐待による死亡事件があったことをあげています。
- 今後の対応として県では今年度、県内の児童相談所に寄せられた全ての虐待事案を警察と共有するシステムをスタートさせる他、担当者のスキルアップのため外部研修を行うということです。
- また、虐待を見かけた場合は児童相談所虐待相談ダイヤル189(いちはやく)に連絡するよう呼び掛けています。