奈良県警 交通課巡査長 虚偽の調書作成などの疑いで書類送検
2023.09.14 18:05
- 県内の警察署の交通課に勤務する巡査長が虚偽の供述調書を作成した疑いなどで、14日付で書類送検されたことが分かりました。
- 虚偽有印公文書作成・同行使などの疑いで書類送検されたのは、交通課の30歳代の男性巡査長です。県警によりますとこの男性巡査長は、2020年9月から2023年6月までの間、担当した交通事故7件について実際には事故関係者から聴取などをしていないにも関わらず、虚偽の供述調書や現場見分状況書などを作成したということです。2023年6月、事故の被害者の弁護士から警察に問い合わせがあり発覚したといいます。県警の調べに対し男性巡査長は「周りから仕事ができる人物として見られたいという気持ちが強く、いままで経験したことのない事故などは虚偽の供述調書を作成した。」などと話しているということです。また県警は男性巡査長を14日付けで停職6カ月の懲戒処分とし、男性巡査長は依願退職したといいます。
- 県警では、軽度の交通事故は捜査員1人で対応することもあるといい、今後は複数人でチェックするなど業務管理を徹底していきたいとしています。今回の問題を受けて県警の奥村直樹首席監察官は「警察への信頼を損ねる行為で誠に遺憾であり、再発防止に努めてまいります。」とコメントしています。