県内企業の景況判断 ３期連続「下降」超
2023.04.18 18:26
- 県内企業の２０２３年１月から３月期の景況感を示す指数は、３期連続全産業でマイナスとなり、景気が「下降」していると答えた企業が大幅に増えていることが分かりました。
- 景況判断は、奈良財務事務所が３カ月ごとに行うもので、景気について「上昇」と答えた企業から「下降」と答えた企業を差し引いた指数で示したものです。２０２３年１月から３月期の景況判断指数は全産業で、マイナス２６．８となり３期連続で「下降」が上回りました。
- 業種別では、製造業がマイナス３９．０で前回より悪化し、５期連続のマイナスになりました。原材料やエネルギー価格などの上昇が企業収益を圧迫しているとみられます。また、非製造業でも、仕入れ価格の高騰分を価格転嫁できていない「卸売」や「運輸・郵便」などを中心に、前回のプラスから一転してマイナス１７．９となりました。
- ただ先行きについては、仕入れ価格の高騰がピークを迎えたという予測からすべての産業で、今後景気が「上昇」すると答えた企業が多くなっています。奈良財務事務所は「各種政策の効果もあり県内経済は持ち直しが期待されるものの海外経済の下振れリスクやさらなる物価の上昇などに十分注意する必要がある」としています。
