今年度「賃上げ」県内企業の9割以上
2024.11.08 18:55
- 最低賃金が大幅に引き上げられる中、県内企業の9割以上が今年度、賃上げに取り組んでいることがわかりました。
- これは南都経済研究所が県内企業286社に調査したものです。それによりますと2024年度に、賃上げを「実施した」と答えた企業は約8割、「検討している」と答えた企業は約1割であわせて9割以上の企業が賃上げに取り組んでいることがわかりました。
- ただ企業の規模別にみると、従業員が「1~9人」の小規模な企業では、3割以上が賃上げを「実施しない」と回答しました。賃上げ率については、「1%以上3%未満」と「3%以上5%未満」の企業がともに40%と並んでいます。
- また賃上げの理由として最も多かったのが「従業員のモチベーション向上」、次いで「世間・業界の相場を考慮」となっています。
- 南都経済研究所では「県内の企業からは人件費を製品やサービスに価格転嫁することは困難という声が聞かれる。今後も持続的な賃上げを行うには、企業努力に加え政府による支援策も必要だろう。」としています。