県内3例目 五條市・中遺跡で銅印が出土
2023.05.07 13:58
- 五條市で平安時代末期から鎌倉時代初期のものとみられる青銅製のはんこ・銅印が出土しました。
- 県内で銅印が見つかったのは3例目です。
- 銅印は縦横2.5cmほど高さはおよそ3cmあり、漢字の「市(いち)」という字があしらわれています。
- 不用品を捨てたとみられる穴から出土しており、同じ場所から見つかった土器の製作年代から平安時代末期から鎌倉時代初期に作られたとみられます。
- 市の教育委員会は文字のある面が小さいことから公的機関のものではなく家や個人が所有した印で「市」という字が人の名前の一部とする見方もあるとしています。
- 市教育委員会文化財課 前坂尚志課長は「まだ知られていない「市」という字を名前に持つ有力な豪族などがいた可能性が考えられるこの地域の古代中世の歴史を研究するうえで重要な資料になるのではないかと考えている。」と話しています。
- この銅印は5月21日まで市立五條文化博物館で公開されています。