奈良市新年度予算案 一般会計総額 過去最大規模
2023.02.21 18:32
- 奈良市は新年度の予算案を発表しました。予算規模は過去最大で、子育てやデジタル推進などが中心の「未来投資型」としています。
- 新年度の一般会計の総額は過去最大規模の1499億8000万円で、今年度の当初予算に比べて113億6000万円増加しました。
- 歳入では、市税が個人所得や企業収益の回復で17億5539万円増加する見込みです。一方で、市の借金にあたる市債は一条高校・附属中学校の校舎建設事業やロート奈良鴻ノ池パークの関連事業などにより52億円増加した、145億5250万円になりました。
- 厳しい財政状況にあるなかで過去最大規模となった今回の新年度予算案。仲川市長はその意図について次のように話します。
- 仲川市長
- 「この3年間はコロナに特化した予算になっていました。本来まちの成長のために毎年しっかりと手当をしていくべきものが、どうしても後回しになっていた部分があります。奈良市としても大変財政が厳しい状況ですが、改めて成長につながる投資をしっかりとしていく。」
- 主な事業では2人目の子どもの保育料を無償化する事業に1億5139万円、子どもの医療費助成の対象年齢を高校生世代まで拡大する事業に1億500万円が計上されました。また、市立中学校のうち1校に「オーケストラ部」を創設する事業に792万円を計上しています。このほか、市役所の行政手続きの負担軽減のため、デジタルツールを活用する構想に4310万円、これまでに例のない出土品が見つかった富雄丸山古墳の発掘調査と、その周辺の歩道整備に6648万円が計上されています。新年度予算案は2月28日開会の3月定例市議会に提出されます。