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奈良のニュース
在日コリアンらが企画 ラグビーを通して交流「トライ人フェスタ」
2023.06.20 18:30

 在日コリアンと地域の住民がラグビーを通して交流を深めるイベントが、18日、橿原運動公園で行われました。


 古代、奈良には朝鮮半島から多くの渡来人が訪れ、文化を伝えるとともに日本の国の基礎を築きました。催しは、こうした歴史や国籍を問わないラグビーの精神を未来につなげようと「奈良トライ人フェスタ」と名付けられ、約2200人が参加しました。フェスタの中心はラグビーの試合で、花園でベスト4・3回の大阪朝鮮高級学校と花園準優勝4回の地元・御所実業の全国トップクラスの対戦が実現。


大勢の観客の見守る中、序盤、御所実業がテンポの良いアタックで敵陣深くまで攻め込みますが、大阪朝鮮の粘りのディフェンスに阻まれます。一方、前の監督が奈良県出身で奈良とのつながりが深い大阪朝鮮は、少ないチャンスを確実にトライにつなげます。後半、御所実業は反撃するものの試合は24対12で大阪朝鮮が勝利。今度は花園ラグビー場で戦うことを誓い合いました。

御所実 ゲームリーダー・林総大選手

大阪朝高・高晃崇(コウファンスン)主将

「(御所実・林さん)こうやって招待していただいて試合ができたことは自分たちの成長にもつながりますし、お互いの文化であったり、そうした部分をラグビーを通して互いに分かり合ったりして。」

「(大阪朝鮮高・高さん)それぞれ違う文化があって、それで一緒に話し合って国際的にみても、ラグビーは国籍は関係ないと思うので、そこで交流を深めればラグビーの可能性は無限大にあると思います。」

「(御所実・林さん)(花園で)大阪朝鮮高校さんに今回負けてしまったのでリベンジという形でできるように、これからもがんばっていきたいと思います。」

「(大阪朝鮮高・高さん)必ず花園に出て御所実業高校さんと花園でプレー出来たらといいと思います。」


このほか、朝鮮大学校と同志社大学の試合など社会人から小学生のミニゲームまで、各世代で熱戦が繰り広げられました。また、会場にはコリアンフードのブースなどが立ち並び、グルメとラグビーを楽しむ大勢の人で賑わいました。今回のトライ人フェスタ。「トライ」には歴史の他にも次のような意味があるといいます。


一般社団法人奈良トライ人 李憶水(リオクス)さん

「(コロナ禍の後)いろんな意味で出会いをつくっていけるような時期の「到来」、ラグビーは今年ワールドカップがあるという時期がきた「到来」、僕たちはずっと挑戦し続けている。日本で生きていく意味でも「挑戦」している、引き続き「トライ」していかなければならない。スポーツとか、コンサートもやったりしていろんなことを分かち合ったり、取り組んでいくきっかけを作りたい。そういう具合に考えて頑張っていこうと思います。」


 文化の違いに囚われることなく挑戦し続けること。この日、参加した全員がトライを続ける「トライ人」であることを体感しました。