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奈良市クリーンセンター 建設計画策定委員会 七条地区を候補地とする市長の意見を尊重
2023.08.19 18:51
奈良市が建設を急ぐ新しいごみ処理施設について、建設地の決定などを担う委員会が18日開かれ、候補地を七条地区とする市長の意見を尊重する方針を決めました。
奈良市では、現在のごみ処理施設「環境清美工場」の老朽化により、新たなクリーンセンターの建設が急務となっています。
新たな建設地は、建設計画策定委員会で決定すると定めていますが、候補地である七条地区をめぐっては計画地に学校や病院があることや、洪水・浸水想定区域にあたることなどから反対の声も多く、長年に及ぶ協議の中でも決定できない状態が続いていました。
これに対し、七条地区での決定を急ぐ仲川市長は8月2日に開かれた非公式の会合で、委員会の解散を求める意見も出たことを明かすなど、市と委員会との関係が注目されていました。
18日開かれた会合では、委員から近隣自治体との広域化で建設する前提がなくなったにも関わらず、七条地区のまま進めるのは腑に落ちないなど、市の姿勢に批判的な意見が出た一方で、反対住民の理解を得る努力を市にやってほしいとの声も上がりました。
こうした協議をうけ、委員会の渡邊委員長は委員会としては市長の意見を尊重するとして、今後は七条地区での推進を事実上、市に一任するとの方向性を示しました。
なお、委員会は解散せず今後は市からの報告を受け監視する役割を果たす方針です。
奈良市 仲川市長は
「議論を重ねていてもなかなか結論が出ない、最終的には責任を取る立場である市長や市という存在が、しっかりと覚悟を決めて事業を進めていくという打開策しかないのではないか(という意見が出た)。調整をしてきた七条地区での実現に向けて、まずは地域の人と対話をして様々な課題を洗い出し対応していくということが重要だ。」と話しています。
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