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奈良のニュース
早期のリニア全線開業を目指して「期成同盟会」と三重・奈良・大阪「連携会議」開催
2024.09.02 18:00

 リニア中央新幹線の早期の全線開業を目指して関係者でつくる総会などが奈良市内で開かれました。

 「リニア期成同盟会」は、リニア中央新幹線の県内の中間駅「奈良市附近駅」の位置や、名古屋より西側のルートの早期確定を目指して開かれるものです。


総会には山下知事のほか県内の市町村長、経済団体など130人が出席しました。JR東海は、中間駅の設置のため県内3カ所で実施している環境アセスメントについて、大和郡山市内の調査はすでに終了し2日から奈良市の八条・大安寺周辺に建設されるJR新駅予定地での調査を開始したと明らかにしました。


一方で、静岡工区に着工できていないことから品川―名古屋間の2027年の開業は断念したことを改めて説明しました。期成同盟会の会長を務める山下知事は「空港も新幹線の駅もない奈良県にとってリニアへの期待は大きい」と話し、関西全体の玄関口となることを期待しました。


総会では、駅位置の確定や2037年の全線開業に向けた道筋を示し、名古屋以西で早期に着工することなどを求める決議を採択しました。その後は、三重・奈良・大阪の3府県の担当者による「建設促進連携会議」が開かれました。2回目の2日はこれまでオブザーバーとして参加していた国土交通省とJR東海が正式に加わりました。


会議は各地域の課題について連携して協議するもので、今後は工事で発生する残土のほか、環境や文化財への対策などが話し合われます。