台風10号 土砂災害などに十分注意を 奈良県には31日午後~1日頃に接近
2024.08.30 18:40
- 台風10号は31日午後からあさって1日頃にかけて奈良県にかなり接近する見込みです。土砂災害や低い土地の浸水などに十分注意し、気象情報をこまめに確認してください。
- 奈良気象台によりますと、台風10号は午後3時時点で愛媛県松山市の西約40キロにあって、ゆっくりとした速さで東北東へ進んでいます。奈良県には31日午後からあさって1日にかけてかなり接近する見込みです。8月30日夜から31日午前中にかけては線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあるとしています。今月26日の降り始めからきょう午後4時までの降水量は下北山村佐田で350ミリなどとなっています。30日午後6時からの24時間で予想される降水量は多いところで、北部で120ミリ、南部で250ミリとなっていてその後も南部を中心に大雨が続く見込みです。台風はあさって1日には熱帯低気圧に変わる見込みですが、低気圧の動向によってはしあさって2日頃にかけて警報級の大雨が続く可能性があります。気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意するよう呼びかけています。続いて鉄道の情報です。JR西日本は近畿エリアでは、31日始発から概ね通常通りの運転を行う予定としています。ただ天候の急変により一部列車で運転取りやめなどの可能性があることから、ホームページなどで最新の運転状況を確認してほしいとしています。
- 近鉄では、あす鳥羽線・志摩線で終日、運転を取りやめる以外は始発から通常通り運行する予定としています。また奈良市にある興福寺は台風の接近に伴い、参拝者と職員の安全を確保するため31日の拝観を停止すると発表しました。