教職員などの負担軽減目指し 天理市 「(仮称)子ども応援・相談センター」設置へ
2023.11.30 18:12
- 教員の働き方改革が進む中天理市は、教職員や保育士の負担を減らそうと、保護者の対応を一元的に担う窓口を設置すると発表しました。
- 天理市などが2023年9月から10月にかけて教職員や保育士に行ったアンケートによりますと、約8割が、保護者への対応が業務上の大きな負担になっているということです。また、理不尽な保護者の対応などに悩み、7月以降、5人が退職、7人が休職中だといいます。これらのことを受け、市は2024年度、市の教育総合センター内に保護者対応の窓口となる「(仮称)子ども応援・相談センター」を設置すると発表しました。センターには心理士6人と退職した校長経験者らが配置され、保護者からの改善要望や悩み相談に電話などで対応するということです。市によりますと、自治体が一元化して保護者対応にあたるのは全国で初の試みだということです。
- 並河市長
- 「先生方は子どもたちに向き合う・子どもを育てるプロではありますけれども悩みを抱えていらっしゃる大人に対応するプロでは必ずしもないわけです。ですからそこは役割の中でこのセンター等にお任せをして、将来的には保護者のみなさんの満足度をあげていくことにも繋がってくるかなと思っています。」
- また、全国で制服のジェンダーレス化が進む中、天理市でも2024年度から公立の小中学校の制服は、ズボンまたはスカート、リボンをつけるかどうかなどを自由に選べるようにすると発表しました。市では子どもたちが自己否定をしなくてもよい教育現場を目指したいとしています。