紀伊半島大水害・長殿の土砂ダム 排水トンネルの工事 来年6月完成目指す
2023.09.05 18:04
- 2011年9月の紀伊半島大水害で出来た土砂ダムのうち、ただ1カ所、対策工事が終わっていない十津川村長殿地区について、紀伊山系砂防事務所は、来年6月をめどに排水トンネルの完成を目指すと明らかにしました。

- 紀伊半島大水害では谷に土砂が流れ込み河川がせき止められる土砂ダムが県内に4カ所できました。このうち3カ所では水を抜き土砂で埋め立てる対策工事が、2021年3月までに完了し、あとは長殿地区だけとなっていました。長殿地区では山が幅340メートル、高さ400メートル、長さ650メートル崩落し今もなお水がたまっているといいます。紀伊山系砂防事務所によりますと、水を抜くための排水トンネルの工事を2020年1月に開始、雨が多い今の時期は工事を一時、中断しており、今後、10月中旬に再開し、2024年6月をめどに完成を目指すということです。

- 排水することで決壊する危険性も低くなるといい、その後は対策工事全体をなるべく早く完了させたいとしています。