関西大学ラグビーAリーグ 優勝かけて天理大と京産大が激闘!
2023.12.05 18:25
- 関西の大学ラグビーの最高峰・Aリーグの最終節が2日行われ、天理大学と京都産業大学が対戦しました。ロスタイムを含む90分間の激闘は、関西の大学ラグビーの歴史に残る名勝負になりました。
- ともに6戦全勝、優勝を決めて全国大学ラグビー選手権に弾みをつけたい両チームの激突。先手を取ったのは3年ぶりの優勝を目指す黒のジャージー・天理大学。前半18分、密集から展開しフルバックの上ノ坊駿介。相手が外を意識した隙を見逃さず独走トライ。前半終了間際にもトライを奪い12対3で前半を折り返します。一方の京都産業大学は後半、フィジカルの強さを前面に押し出します。No.8・ポルテレの突破でチャンスをつくり立て続けに2つのトライで逆転に成功します。しかし天理大学はスタンドオフ・筒口の精度の高いキックで、再び流れを引き寄せると、後半26分、敵陣深くで連続攻撃。フォワードとともに密集に加わったセンター・ハビリが飛び込み再逆転します。天理大学はさらに後半36分にペナルティゴールを決めて22対13。9点リードで残り4分余り。しかし残り2分、京都産業大学にセンターライン付近からのペナルティゴールを決められ6点差に迫られます。勢いに乗る京都産業大学。逃げ切れるか天理大学。一度はピンチを脱した天理ですが、ロスタイムも5分を経過、京都産業大学の最後のアタック。ディフェンスを突破され1点差。勝負を決めるコンバージョンキックも決まり、天理はラスト1プレー、わずか1点差で優勝を逃しました。歓喜のグラウンドを背に、選手たちは這い上がる決意を胸に刻みました。
- 天理大学 小松節夫 監督
- 「最後じゃないし、大学選手権後にきょうの負けがあったからと言えるように、本当に悔しさをチームとしても個人としても味わったと思いますので、(大学選手権に向けて)しっかり準備ができるというゲームだったと思いますね。」
- 天理大学 北條拓郎 主将
- 「日本一になるための道は閉ざされたわけではないので、ここからさらに努力して次につなげたいと思います。」
- 関西で競い合い、高めあう。その経験を力に変えて、天理は17日が初戦となる全国大学選手権に挑みます。