維新・前川衆議院議員が辞職の意向 公選法違反で有罪判決 上告中
2023.09.26 18:37
- 2021年の衆議院選挙で公示前に選挙への協力を呼びかける文書などを有権者に送ったとして、公職選挙法違反の罪で1審・2審で有罪判決を受けた日本維新の会の前川清成衆議院議員が、議員を辞職する意向を示しました。
- 維新・前川清成衆議院議員
- 「ただ私が裁判を抱えているばっかりに、奈良1区における日本維新の会の選挙準備が遅れて勝てるはずの小選挙区で、議席を落とす。ということがあってはならないと思っています。私が今お預かりしている議席は前川清成の議席ではなくて、日本維新の会の議席です。ですから私は、この際、次の衆議院選挙で奈良1区において、日本維新の会の候補者が、必ずや勝利できるために、いったん身を引きたい。このような決意をいたしましたので、このことをご報告させていただくために、今日皆さん方にお集まりいただきました。」
- 日本維新の会の前川清成衆議院議員は、2021年の衆議院選挙で公示前に選挙への協力を呼びかける文書などを母校の関西大学の卒業生ら35カ所に送ったとして、1審・奈良地裁で罰金30万円の有罪判決を受け、大阪高裁も控訴を棄却していました。前川衆議院議員は上告していますが、支援者向けの文書では「支部長に留まり続けることで選挙準備が遅れてはならない」として、衆議院議員を辞職する決意を示していました。前川衆議院議員は60歳。旧民主党で参議院選挙に2回当選し、内閣府副大臣などを務めました。2021年の衆議院選挙では日本維新の会で奈良1区から出馬し、比例代表近畿ブロックで復活当選しました。なお、最高裁で有罪判決が確定すれば5年間公民権が停止されます。