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大和郡山市「割塚古墳」横穴式石室の構造など確認
2025.02.26 18:15
大和郡山市の指定文化財「割塚古墳」の発掘調査で大型の横穴式石室の規模や構造が確認されました。
「割塚古墳」は1968年に発掘調査が行われ石室や石棺などが確認されました。市は2020年度から改めて調査を行っており、棺を安置する石室の土を取り除いたことで全体の構造が明らかになりました。
大和郡山市まちづくり戦略課・小野大輔さん
「これだけ残っている古墳で、床面より下を全部掘って調査する例はあまりないと思うので、床の詳細な構造がわかるのは大きな成果になるのではないかと思います」
石室は横穴式で、壁に使われている石の1段の高さが揃っていることが大きな特徴といい、残っている部分は高いところで1.4メートル程あります。また、床には長さ30センチから50センチ程の石が敷き詰められています。
石棺が敷き詰められた石よりも高い位置にあることなどから、古墳が造られた当時は、石敷きに土をかぶせてその上に石棺を置いたとみられており、地盤の補強や排水機能の向上をはかったと考えられるということです。また、石棺は一つの石をくり抜いて造られており、蓋には石棺を運ぶ際に縄をかけたとみられる突起が確認されたほか、二上山付近の凝灰岩で造ったとみられることが分かりました。
割塚古墳は副葬品などから地域の有力者の墓と考えられており、今回の調査は6世紀前半の大型横穴式石室の変遷を検討する資料になるということです。なお、現地説明会は3月2日正午から行われます。
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