大和平野中央田園都市構想 知事と磯城郡3町長が協議
2023.07.27 18:09
- 前の知事が進めた大和平野中央田園都市構想をめぐり、事業の見直しを表明した山下知事と、磯城郡3町の町長が県庁で協議しました。
- 協議は、事業の見直しによって宙に浮いた土地の活用などについて、意見を交わすものです。山下知事は仮称・県立工科大学の事業見直しを表明後、三宅町の森田町長の要請で、先週、地元住民らに説明会を開きましたが、地権者などから厳しい意見が相次ぎました。
- 住民は…
- 「(この土地につくる建てるのが)県立大学であるため(地権者は)全員賛成したと思います。」
- 「お金がかかるからやめておいた方がいい。それだったら、発展というのはありえないです。」
- これに対し、山下知事は「数百億円の出費で大学を作っても、卒業した若者の多くが県内にとどまる見込みがない」などとして、前知事の見通しの甘さを指摘し、事業見直しの方針を変えない意向を伝えました。一方、方針転換によって、住民に不安や混乱を与えたことをお詫びしました。27日の話し合いで、県側は、取得した土地の利活用について、それぞれの町に、県と町によるワーキンググループをつくり、取得した土地に整備する拠点の方向性などを検討することを提案し、双方が一致しました。そして、山下知事は新たな方針づくりの時期について、次のように述べました。
- 山下知事
- 「令和6年度末をめどに、何らかの形で方針を決め、県と各町との間で協定を結びたいということになりました。」
- また、参加した町長のうち、田原本町の森町長は問題解決に向けた思いを語りました。
- 田原本町 森町長
- 「(合計)30ヘクタールの土地は、この3町では町有面積に占める割合が大きいですので、日本で一番大きい耕作放棄地にするわけにはいきません。この問題を解決するために、私たち(3町長)も汗をかいていきたいと考えております。」