奈良のシカめぐる市の判断受けて 専門家に聞く 今後の議論のあり方は
2023.11.24 18:34
- シカの保護施設「鹿苑」の「特別柵」に収容されているシカの管理状況について、24日、奈良市が「虐待に該当しない」と判断したことを受けて、今後どう議論すべきか専門家に話を聞きました。
- ニホンジカなど野生動物の生態や「奈良のシカ」に詳しい北海道大学大学院特任助教の立澤史郎さんは、今回の奈良市保健所の調査結果について…。
- 北海道大学大学院 特任助教 立澤史郎さん
- 「特別柵をどうするかというだけにとどまらず、奈良のシカが関わっている大きな問題も視野に入れて踏み込んだことを言っていただいていると思いました。」
- 立澤さんは野生動物であるシカに対する動物福祉について、今後、県や市といった行政、愛護会など「奈良のシカ」に関わる人が一体となって指針を定めていく必要があると話します。
- 北海道大学大学院 特任助教 立澤史郎さん
- 「この数年でイギリスやニュージーランドで、ようやくシカのウェルフェア(動物福祉)の基準が、やっと定まってきたところなんです。どうやっていくかというのをこれからみんなでやらないといけないと思います。我々もシカのこと、奈良公園のことをもっと学ばないといけない。そのための情報のまとめ発信とか、発信した情報を学ぶ場というのは絶対必要になってくると思います。」