森ノ宮医療大学 市民公開講座「コロナ禍を振り返り、これからを考える」
2023.06.30 18:30
- 新型コロナの感染症法上の分類が、季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行してからまもなく2カ月。大阪の森ノ宮医療大学では「コロナ禍を振り返り、これからを考える」公開講座が開かれました。
- 基調講演を務めたのは、感染症の専門医として、新型コロナに関する情報を発信してきた大阪大学の忽那賢志教授です。講演で忽那さんは、新型コロナウイルスは唾液の中に多く存在し、飛沫感染などのリスクが高いことから、マスクの着用義務など、これまでと違う対策が必要になったと述べました。そして、5類に移行した後も、奈良県内を含めて、新規感染者が増えている現状については、コロナの感染で体内にできるN抗体を保有する人が、日本では5月の時点で42.8%にとどまると述べました。
- 大阪大学 忽那賢志教授
- 「日本国民の6割ぐらいの人が、(主流となっている)オミクロン株のウイルスに感染しうる可能性がありますので、そういう意味では、海外と比べると流行する余地があるということです。」
- 森ノ宮医療大学では、医療機関や企業などとこうした講座を定期的に開いています。29日は、コロナ禍の最前線にいた行政の担当者らも講演し、さまざまな角度から新型コロナについて考える機会となりました。