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奈良のニュース
大和の奇祭 「御綱祭り」「砂かけ祭」
2025.02.12 18:41

 さて、みなさんは「大和の奇祭」とも呼ばれる農耕神事をご存じでしょうか。建国記念の日の11日、県内で行われた2つのお祭りを続けてご紹介します。


 桜井市で行われたのは農耕神事「御綱祭り」。大西地域と江包地域で助けた神様が、旧正月に結婚したという言い伝えが由来とされ、それぞれ綱や藁を編んで作った雌綱と雄綱を江包にある素戔嗚神社に奉納します。

 こちらは大西地域。相撲場に見立てた田んぼに到着すると…。泥がつくほど豊作とされ、五穀豊穣の願いを込めて、小一時間にわたり無心に相撲をとります。


泥相撲の参加者たちは―

「むっちゃおもしろかった。(Q:2026年もやりたい?)うん!」

「(Q:泥がいっぱいつくほど?)五穀豊穣、子孫繁栄!汚れれば汚れるほど。一年に一回のお祭りなんで!」


 泥だらけになった後、男たちは力を振り絞って目的地の素戔嗚神社へ。そして、江包地域の男たちが雄綱を背負い、雌綱めがけて突進します。


 子孫繁栄の願いを込めた神事「入船式」を行い寒空の下、境内は熱気を帯びていました。

 同じく11日、河合町の廣瀬大社では砂をかけ合い豊作を願う「お田植え祭」が行われ、雨具やゴーグルを身に着けた参拝者を前に、祭が始まりました。「お田植え祭」はその年の豊作を願う行事で、「砂かけ祭」とも呼ばれています。田んぼに見たてた場所で、装束を着た田人と呼ばれる役が、お田植えの所作を行っていきます。


すると・・・

田人が農具を使って、砂を勢いよく参拝者にかけ始めました。


大山加織記者

「砂かけ祭が始まりました。私も参加してみたいと思います」

 雨に見たてた砂をかけ合うことから「大和の奇祭」として知られ、かけ合いが盛んであるほどよく雨が降り、豊作になるといわれているといいます。砂をかけることで五穀豊穣を願い、砂がかかると厄除けになるといい、参拝者は負けじと砂を投げ返していました。


参拝者は―

「楽しかったー!」

「思っていた以上に本気でしたね。びっくりしました」

「おもしろかった!」